花(ゴル)
2008年 06月 28日
ただ、知らぬ間に採ってきた花を一輪小さなグラスに入れてコンピューターや洗面台の横に何気なく飾ったりしてあるのを見つけると、見かけや性格とは程遠い事をするものだから思わず笑みがこぼれてしまうのです。
そういえば、数年前に夫がタブリーズの叔父さんを訪ねた時に、丁度自分の朝食の支度をしていた最中だったそうですが、テーブルの上には朝採ってきたばかりと思われる花が置かれていたという話をしてくれました。これは、叔父さんの毎朝の習慣なんだそうですが、なんと粋な事をするんだろうと思ったものです。
そして、キアロスタミ監督の『友達のうちはどこ』でドア職人のおじいさんが、男の子を道案内している最中に道ばたの花を摘んで、さりげなくその子のノートに挟んだり、『オリーブの林をぬけて』でも村の綺麗な娘に必死で求婚する素朴な青年が、チャイ(お茶)をその娘に出す時に、そっと花を一緒に添えるシーンを観た時に、はっきり我が夫の行動を理解したのです。これってイラン人の国民性なのかもしれないのだと。
詩やバラで名高い国から来た人達の...............。