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アメリカでイラン人夫と生活


by japonikk-la

イランの新年にあたって

春分の日がイランでは新年に当たるイラン暦1388年の今年は、丁度イラン革命から30年目という区切りの年であり、この30年間はアメリカとの国交が断たれ国際的にかなり孤立し夫を含めてアメリカに住むイラン人にとって、自由に家族同士の行き来もままならず、とても不便で悲しい時代でもありました。が、今年は新大統領のオバマから、新年という一番大切なイランの行事にイラン政府と国民に対してお祝いのメッセージが送られ、イランとアメリカの関係にもようやく良い方向への変化が生まれるかもしれないというかすかな希望が出てきたようでとても嬉しく思います。

それにしてもイラン人の心をくすぐるような言葉が沢山盛り込まれ、且つオバマ大統領の誠実な人柄が良く出ていたそのメッセージに、とても感動しました。

イラン政府がこれに対しどれくらい心を開いてくれるかが問題ですが、関係改善の為、イラン国民の幸福の為に、このチャンスを逃さないでほしいとひたすら願います。

そして、メッセージの中に盛り込まれていたイランの詩人、サーディーの詩の英語意訳を此処に記したいと思います。これはニューヨークの国連本部の玄関に飾られているそうです。
Human beings are members of a whole,
In creation of one essence and soul.
If one member is afflicted with pain,
Other members uneasy will remain.
If you have no sympathy for human pain,
The name of human you cannot retain.

詰まるところ、世界の平和の為には、いかに相手の立場にたってものを考え行動するかが大切かを改めに考えさせられ、現代人に一番欠けているのも、この共感する心なのではないでしょうか。
by japonikk-la | 2009-03-28 16:27 | イランの行事