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アメリカでイラン人夫と生活


by japonikk-la

ペルシャ書道(2)

以下の写真は、夫の伯父さんによる作品二点と最後のものは彼の父親が友人から贈り物として頂いたというものです。意味、スタイルなど、少しはっきりしない部分もあるのですがご了承ください。(間違えがあればご指摘いただければ有り難いです。)
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アラビック文字で書かれたコラーンの中の言葉。残念ながら意味は不明。

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ペルシャ語のシェキャステ・ナスタリック体で書かれたもので、内容は口では高尚な事を言っても実際の行いはその反対のような偽善者でなく、真の人物からの教えに従えというもので、ハーフェズの詩からの引用。

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やはりペルシャ語のナスタリック体で書かれたもので、イラン人のホスピタリティー精神をよく表している内容のもの。自分の家にはこれといって大したものなど何もないが客人の訪れが我家を特別なものにしてくれるというような意味合いでお客さまを心より歓迎している気持ちを表している。これは、実家の玄関に飾っていたそうです。

# by japonikk-la | 2009-01-24 17:24 | ペルジャンアート

ペルシャ書道(1)

これは、以前絵画を紹介したことのある夫の伯父さんによるペルシャ書道です。
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書道は最高のイスラム芸術の一つと見なされているそうで、イランでもやはり高く評価され人々に愛されているそうです。書体には数種類の違ったスタイルがあってその規則にのっとって書かれるようです。

書かれる内容はアラビア文字の書体によるコランの内容であったり、ことわざや詩の一節などです。夫はひいお祖父さんが書道家だったので、やっぱり血筋なのかどうか伯父さん達もなかなかの腕前のようです。

この写真は、14世紀頃にイランで生まれた書体(ペルシャ語)で、上が〈ナスタリック〉で、下が〈シェキャステ・ナスタリック〉というスタイルで書かれたように見えます。

これは、人生をキャラバンに喩えて、進んでいる時はゆっくりのようでも、振り返ってみるとあっという間に過ぎてしまうものだ。だからその時その時をしっかり楽しまなければつまらないではないかというような大変意味深いものです。

まさにこの言葉のように、長いように感じる人生も思い返せば本当にあっという間だったのを実感する今日この頃です。だからこそ無駄にする事なく有意義に過ごしたいと改めて新年にあたって心します。

どうぞ、2009年が健康で幸せな素晴らしい一年になることをお祈りします。
# by japonikk-la | 2009-01-04 15:35 | ペルジャンアート
サンディエゴとロスの間に位置するアーバインという町にそのWholesome Choiceがあります。

知らない人が中に入ると、一見普通の米系高級スーパーマーケットという感じですが、品揃えを見ればオーナーはイラン人と一目瞭然です。

ベイカリー売り場には、サンギャク(イランのパンの一つ)がその場で焼かれていたり、惣菜のコーナーは、ゴルメサブジ(イランの代表的なシチュー)はじめペルシャ料理のメニューが一通り揃ってます。コツレット(日本のコロッケに似たもの)もアシェレシテ(麺入りの香菜スープ)ももちろんあります。値段もお手頃でその上、味はレストランと同等ぐらい美味しいです。

そして、ペイストリーでは、米系のケーキ屋さんでは売っていない色んな種類のルーレット(日本のロールケーキと同じもの)が目をひき、それ以外にもバミエ、ナッツ類、バカラバとバラエティーが豊富です。
バスタニー(イランのアイスクリーム)も数種類のブランドから選べ、しかも値段がロスより安く羨ましいかぎりです。

その他には音楽CD、銀製品も少し、そして近日あるカムラン&フーマンとエビーのコンサートの宣伝のバナーまでもが。極めつけはキャッシャーが皆イラン人です。

とにかく、その規模の大きさとイラン関連の商品数の多さには驚きますが、それだけイラン人が沢山住んでいるんだなと改めて思いました。
ただ、我が家からは少し遠すぎてそちらに行く用事がある時しか寄れないのが残念です。
イラン系大型スーパーマーケット_e0041248_9381811.jpg

写真はまだ湯気が出ていた出来立てのホヤホヤで買ってきたサンギャク(石の上で焼くパン)です。長さが80センチ近くあり、噛みごたえがしっかりしているので食べごたえもあるナン(ペルシャ語でパンという意味)です。
後で、これをはさみで10センチくらいの幅に切って保存しました。
# by japonikk-la | 2008-11-23 16:50 | イランの食べ物

大統領選とオバマの名前

この一年、連日世間を賑わしていた大統領選が、いよいよあさって行われるんだと考えると、もうそんな時期になったのかと少し実感がわかない。事前の予想ではオバマの勝ちがほぼ確実そうだけれども、実際のところ蓋を開けてみないと分からないから確信は出来ない。予想外に接戦になるのではというのも聞かれる。

カリフォルニアはリベラルな民主党支持の州だけれども、不思議と私の周りには保守的で、信心深く、アメリカが世界で一番良い国と信じている共和党支持者がやたらと多い。

彼らの中にはオバマは偽善的で、顔を見るのも耐えきれず、信用出来ないとかなり毛嫌いしている人もいる。オバマが立候補した直後には、オサマ・ビン・ラディンと間違え易い名前の大統領や、また黒人や女性大統領は選べないなどと、耳を疑ってしまう発言も聞いた。外から見るアメリカのイメージとは随分違うと思うかもしれないけれども、これがアメリカの一面でもあるのだ。

とにかく、あさっては、初の黒人大統領が選ばれる歴史的に記念すべく日になるかもしれないと盛り上がってもいるけれども、なんか少し変な気もする。
彼は半分は純粋の白人でもあるし、その上、黒人の父親の事は殆ど知らず、白人の母親や祖父母に育てられているから、実際には黒人より白人の影響力の方が遥かに大きいのではないかなあと、私なんかは思ってしまう。

育った環境か、遺伝かどちらの影響力の方が人のアイデンティティーに強く左右するのかと、いつも興味をそそられる。

ところで、オバマのファーストネームの『バラク』というのは、父親の国のケニヤでは〈ブレッシング(祝福)〉という意味だそうだが、これがペルシャ語の『モバラク』とほぼ同じ発音と意味なのだけれども、語源は同じような気がする。
# by japonikk-la | 2008-11-02 10:02 | アメリカ